住む方が違えば、家の間取りもデザインも違うのは当たり前。


ヒアリングをじっくり行って、そこに住まう方の生活をイメージしてカタチにするのが、我々、設計担当の責務。


…と思って日々励んでおります。


今回ご紹介するお住まいは、

私がご提案したものをたくさん取り入れてくださった、心優しいご家族のお家。


ほんの一部分ですが、これから家づくりを始める方の参考になれば、幸いです。


まずは…


玄関から入ってきて、一番に目に入る場所のストリップ階段。文化シャッター製。


ダーク色でまとめて、引き締め役に。


少し囲われた感のある階段下には、植物を置いてもよし、イスを置いてもよし。色んな使い方が楽しめます。


先日…

「ここの、階段下の空間を狙っているんです」と、お施主様。

「大丈夫です。誰も取りません笑」と、私。


いろんな所に、それぞれの居場所をつくれるような間取りづくりも心掛けているので、

ひとつ、見つけてもらえて嬉しかったです。


手前は小上がりの洋間。最終的に引出しが4つも付くので、収納力バッチリ。

ゴロゴロしながらTVを観たり、イス替わりに使ったり、背もたれにしたり…

ちょっと段差があるだけで、こちらも使い方のバリエーションが増えます。


階段の奥にある、黒い壁は

サンゲツのチョークで文字が書けるクロスを貼った、壁。

あえての、壁感強め。

家族の伝言板になりつつ、ぼやけた印象になりがちな広い空間を引き締めつつ、先へと導いてくれる感を出してくれるので、

「あの奥には何が!?」という楽しみと、空間の奥行きをもたらしてくれます。


こちらはTVボード。

DAIKENのMiselという商品。

黒すぎず、茶色すぎないマットな面材と、鏡面の扉の対比が美しい代物です。

これに合わせて壁紙もチョイス。


下はロボット掃除機の基地に。


ラストは、

ナチュラル好きさんや、本物志向の方に必ずオススメする、ウッドワンの無垢の木の洗面台。

オーク材を採用してくださる方が多いですが、今回は初のウォルナット。重厚感たっぷり。

でも、まあるいボウルで優しさもプラス。かっこかわいい。

天板をスリスリしたくなる自然素材は、経年美化して味わいが出るので、永く使えて永く愛せる代物です。


ボウル下の空間には、ご家族それぞれのアイテムを、オシャンなキッチンワゴンに入れておけば、収納も十分。


たったひとつの、この家族だからこその家づくり。

笑顔の絶えないご家族に、これからも楽しく豊かに暮らしていただけることが、なによりも私たちの喜びです。