最近の住宅は和室がない住宅が多いですが、畳の敷き方にはルールがあります。


一般の住宅に畳を敷く場合、「畳の合わせ目が十字にならないようにする」というルールがあります。

そのためには、それぞれの畳の四隅が1カ所に集まらないよう、配置を工夫する必要があります。


今回は特に4畳半の畳の敷き方のについて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

4畳半の畳の敷き方

4畳半(1間半×1間半)の畳の敷き方です。


鬼門半畳は避ける。


4畳半のように半畳の畳を使用する場合には、その位置が重要です。

半畳の配置場所は、鬼が出入りする方角といわれる「鬼門(北東)」を避ける必要があります。

家の間取りを決めるときなどにも、鬼門を考慮した配置をするよう気を配りましょう。



4畳半で左回りに畳を敷くと「切腹の間」に

4畳半の半畳を中央に敷く方法もありますが、こちらも敷き方に注意が必要です。



半畳の畳を中央に、他の畳を左回り(卍型)に配置する敷き方は、「切腹の間」と呼ばれます。

これはかつて、武士が切腹する際に用いられた畳の敷き方です。


事が終わった後、真ん中の半畳を取り換えることでスムーズに事後処理ができるため、

この敷き方が採用されていたといわれていますが、現在では非常に縁起が悪い敷き方として避けられています。

なお、畳を右回りに配置すると「茶室」の敷き方になります。


畳を敷く際には、さまざまなルールに則って敷く必要があります。

しかし、難しく考える必要はなく、「合わせ目を十字にしない」、「不吉な敷き方を避ける」など、

基本的なポイントを押さえて行えば問題はありません。