地元に住んでいながら、初訪問。
開成町にある『瀬戸屋敷』さん。
この分厚い茅葺きが、迫力満点。
室内のつくりは、今も受け継がれる部分もあれば、生活様式や技術の進歩でなくなってしまったところ、またまた復活しているところなど、みどころたくさん。
そのなかで、お家づくりに役立ちそうなところを、少しですがご紹介❕
『玄関』
ばあちゃんちを思い出す、玄関の異常に高い式台。
地面から床の位置が現代より高いので、式台も高くなるのは必然。もはや今は式台はほぼ存在しない…
「座るのにちょうどいいなー」とか、「この下に靴しまえるな!」とか一人でうろうろ。
ただ、もう一段作らないと登れないため、広い玄関でないと対応できないという虚しさを得る。
廊下にある『出窓』?
寒さはさておき笑、空間が広く感じつつ、庭を眺めながら歩けるので、『ただ歩く』だけでない空間のつくりも勉強になります。
むかしはココが『土間』
今は、お勝手が土間である必要がなくなったので、この形式はなかなか見ませんが、汚れてもいいように「リビングを土間にする」パターンは数年前からみかけるようになりましたね。
キッチンの床を低くして、座ってごはんを食べる人との目線を同じくらいにする、というのは今の家でも見かけます。
段差があることで転倒したり、お掃除ロボットが行けなかったりとデメリットもあるので、何を重視するのかは、ご家庭次第!
『部屋』、というか…
あらわしで天井の高い玄関やお勝手と比べて、低めの天井が落ち着きを醸し出す居間。
…この広縁が、たまらん。
お家のどこかに、自分にとっての「たまらん」ポイントをいくつか作っておくと、しっかりリラックスできたり楽しかったり。
お家自体に、何かを感じ取れるような工夫をすることで、彩り豊かで奥行きと厚みのある生活ができそうだな、と思わせてくれる、『瀬戸屋敷』さんでした❕