先日朝日ウッドテック様の工場見学にご招待いただき
設計・コーディネーターの7名で大阪へ行ってきました。
朝日ウッドテックは今年で創業111年の床材や壁・天井材を扱う木質内装建材のメーカーです。
「木」という身近な存在と真剣に向き合い、素材の良さを最大限 引き出す技術を持っています。
売り上げの8割が床材とのことで、今回の工場見学も床材メインの内容でした。
フローリングの種類といえば、無垢フローリングと複合フローリングの2種類ありますが
朝日ウッドテックでは、複合フローリングの挽板(ひきいた)、突板(つきいた)、シート材を取り扱っています。
木目をプリントしたシート材とは異なり、挽板と突板は木を加工したもので
●挽板⇒ノコで挽く (厚さ2mm程度と厚いので、無垢材と同じ質感がある)
●突板⇒ナイフで突く (厚さ0.3~1mm程度ですが、天然木の質感を感じられる)
といった違いがございます!
今回は突板フローリングを製造している工場から開発センターまで
商品の製造・品質管理について詳しくご案内いただきました。
工場があるのは大阪府忠岡町で、日本で一番面積の小さい町とのこと!
毎年10月にはだんじり祭りで賑わうそうです。
工場で加工される木は、杢匠(もくしょう)と呼ばれるプロフェッショナル達が
世界中を飛び回り、銘木を選定し買い付けているそうです。多い時には1年の1/3も!
杢匠が買い付けた原木は工場で加工するまで鮮度が落ちないよう海水につけて保管しておくのだとか。
保管場所へ行った時、ちょうど引き上げる作業をされていました!
加工工場では大まかに、木材を規定のサイズにカット、木の色を識別
木を並べる、煮たり蒸したりする、突板の厚みにスライス等の工程がありました。
工程を見せていただき驚いたのは
フローリングのサイズになるように木を並べる際に基準となるデザインというのがあるのと
その基準に則しているのか検査する工程があることです。
デザインは商品開発の際に ニーズに合わせて決めているそうで
木種や切り方によって表情が異なるので、デザイン通りに並べる作業はとても繊細ですよね。
はやり難しいらしく、ベテランの方が担当しているそうです。
様々な工程と検査を受けた突板はフロア製造ラインへ移動します。
2つ目の工場では、基盤となる合板に突板をのせ圧着し、溝を作ったり
表面にコーティングを施したりして、いつも見ている形になっていきました。
そちらでも製品検査する箇所がいくつもあって、実際に検査に引っかかったものが置いてあったり
どのような不具合が出たものなのか教えていただいたりして、面白かったです。
大体の工程で従業員の方がいらっしゃいましたが
製造工程の最後であるコーティングではシステム化されているとのことでほぼ無人でした!
ウレタン樹脂の塗装が施されていて、ワックス不要になっています。
1つ前の投稿でもご紹介していますが
天然木のフローリングは基本的には「ハイジェニック仕様」で5つの衛生性能を備えています。
1.抗ウイルス性能
2.抗菌性能
3.耐薬品性能
4.耐汚染性能
5.室内空気環境性能
床は肌が触れる場所なので、衛生的に保てるのはとても嬉しいですよね。
商品によって塗装の仕上がりを変えているのも特徴です。
長くなりましたが、今日はこの辺りで
研修旅行のご報告は続きます(^^♪