みなさんお元気ですか?
いよいよ暑い日が続くようになりましたが、
外出時には、くれぐれも体調にはご注意ください。
さて、
本日、6月14日は「勝どき橋が開通した日」。
今から85年前の1940年(昭和15年)に
東京のシンボルのひとつともいえる「勝どき橋(かちどきばし)」が竣工しました。
現在は開くことは有りませんが、
実はこの橋、現存する数少ない可動橋なんです。

なぜ“開く”橋になったのか?
今では見ることのできないその「開く」姿。
中央が“パカッ”と割れて持ち上がる姿は、まるで巨大な機械のようだったとのこと。
これは、当時の隅田川を多くの船が行き交っていたため。3,000トン級の大型船舶が通れるようにする必要があったのです。
また、この橋は皇紀2600年を記念した万国博覧会(月島で開催予定※)にあわせ、東京駅方面からのアクセス路としても期待されていました。
そして何より、「日本の技術力を世界に示す」という強い意志が、この設計には込められていたとの事です。
※紀元2600年記念日本万国博覧会は、1940年に開催が予定され、1938年に回数入場券が発売されましたが、戦争の激化により幻の万博となりました。
ちなみに、
この「幻の万博」回数入場券をお持ちの方に、大阪・関西万博の招待券をお渡しするという措置が取られていますので、お持ちの方で大阪・関西万博へのご来場をご希望の方は、万博協会にメールにてお問合せ下さい。折り返し連絡するとの事です。メールアドレス support-ticket@expo2025.or.jp
「東洋一の可動橋」と呼ばれた存在感
完成当初から“東洋一の可動橋”として知られた勝どき橋。橋の上には都電(路面電車)が走り、1968年(昭和43年)まで活躍しました。
しかし1964年(昭和39年)に上流に佃大橋ができたことで船の運航数が減り1967年に最後の船舶通過を見送り、1970年11月29日を最後に、完全に“閉じたまま”の橋となりました。
今も残る歴史の証人
可動橋としての役割は終えたものの、勝どき橋は今でも歩いて渡ることができる現役の橋。そのたたずまいは、モダンな高層ビルに囲まれながらも、どこか懐かしい昭和の空気を漂わせています。
もし東京を歩く機会があれば、ぜひ中央区・隅田川沿いまで足を運んでいただき、85年の歴史を感じながら、橋の上を歩いてみてはいかがでしょうか?