みなさんは「自然のエアコン効果」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
あまり聞き慣れないと思いますが、結構私達は体感しているのですよね。
これは、自然の力を上手に利用することで、
なるべく機械空調に頼らない住環境を整える事を言い、
白川郷の合唱造りや京都の町屋などにも用いられている
日本の最高テクノロジーだと私は考えています。
暑い夏を少しでも快適に過ごす為に工夫してきた
先人達の知恵と体感が結集されたものだと考えています。
兼好法師が徒然草に書いているように
『家の作りやうは、夏をむねとすべし』はとても有名な言葉で
建築の勉強をした方なら耳にした事が少なくともあるはずです。
『陽射しを遮り、風を取り入れ、熱気を排出する』ことが大切です。
そのために軒を深くしたり、風の流れや排熱を考慮して開口位置を決めたりします。
また、庭に植える植栽もひと工夫する知恵が必要であります。
このように自然の力をうまく利用して家を設計することによって、
機械空調機(エアコン)等の負担を減らし快適に過ごす手法があるのです。
ただ残念な事に、この(ル・コルビジェ手法)ブリーズソレイユや
パッシブ技術の手法等は、まだまだ限られた建築家しか実用化出来ていない
現実もあるのです。機械任せの空調だけでなく、是非とも活用ください。
力になりたいと思っている国内でも有数の建築家がここにいます(照