設計の打ち合わせが始まると、まず最初に間取りを決めることになります。
最初にお出しした間取りを気に入って頂けることもあれば、
なかなか決まらないこともあります。
その過程の中で残念ながらボツになってしまった案の中には、
そのまま眠らせておくにはもったいないと思うものもあります。
今回は、そのうちの一つをこちらでご紹介させて頂きたいと思います。
南側以外の3方が周りの家に囲われてしまう立地条件のなか、
2つの小さな光庭を設けることで、南面以外からの採光と通風を確保する案をご提示させて頂きました。
こちらが当時作成したパースになりますが、
光庭に落ちる光が内部空間にやわらかく溶け込み、透明感のある空間構成を実現することができました。
採光と通風が要望として上がってくることはほとんどありませんが、
建築計画の基本的な要素として大切にしながら設計していきたいと考えております。