300年前の住宅

地元に住んでいながら、初訪問。

開成町にある『瀬戸屋敷』さん。

この分厚い茅葺きが、迫力満点。

室内のつくりは、今も受け継がれる部分もあれば、生活様式や技術の進歩でなくなってしまったところ、またまた復活しているところなど、みどころたくさん。

そのなかで、お家づくりに役立ちそうなところを、少しですがご紹介❕

『玄関』

ばあちゃんちを思い出す、玄関の異常に高い式台。

地面から床の位置が現代より高いので、式台も高くなるのは必然。もはや今は式台はほぼ存在しない…

「座るのにちょうどいいなー」とか、「この下に靴しまえるな!」とか一人でうろうろ。

ただ、もう一段作らないと登れないため、広い玄関でないと対応できないという虚しさを得る。

廊下にある『出窓』?

寒さはさておき笑、空間が広く感じつつ、庭を眺めながら歩けるので、『ただ歩く』だけでない空間のつくりも勉強になります。

むかしはココが『土間』

今は、お勝手が土間である必要がなくなったので、この形式はなかなか見ませんが、汚れてもいいように「リビングを土間にする」パターンは数年前からみかけるようになりましたね。

キッチンの床を低くして、座ってごはんを食べる人との目線を同じくらいにする、というのは今の家でも見かけます。

段差があることで転倒したり、お掃除ロボットが行けなかったりとデメリットもあるので、何を重視するのかは、ご家庭次第!

『部屋』、というか…

あらわしで天井の高い玄関やお勝手と比べて、低めの天井が落ち着きを醸し出す居間。

…この広縁が、たまらん。

お家のどこかに、自分にとっての「たまらん」ポイントをいくつか作っておくと、しっかりリラックスできたり楽しかったり。

お家自体に、何かを感じ取れるような工夫をすることで、彩り豊かで奥行きと厚みのある生活ができそうだな、と思わせてくれる、『瀬戸屋敷』さんでした❕