小田急ロマンスカー「VSE」

今月初めの12/10に白い小田急ロマンスカー「VSE」が完全引退となったのですが、

ご存知でしたでしょうか。皆様一度は乗車したことがあるのではないでしょうか。

 

私は小田原・箱根方面だけではなく新宿への往復などに度々利用しておりますが、たまたま乗り合わせた小田急ロマンスカーが「VSE」だったりすると「ラッキー!」と思っていました。

 

当初、小田急ロマンスカーは箱根や江の島方面への観光客輸送を目的にしていたそうですが、

利用客の減少により日常的に利用してもらうべく展望席をやめてしまっていた時期があります。

ところが、これが子供たちを中心に不評であったことから、

展望席を復活させ、なおかつ車両のデザインを一新させ誕生したのが「VSE」50000系です。

白い流線形の外観はとてもカッコよくて、さらに室内は木目柄を取り入れた落ち着いた雰囲気。加えて2.5m程の高さのアーチ天井も開放感があり、自宅のリビングでくつろいでいるような気分になります。

  

鉄子(鉄道好きの女子のこと)でない私が、このVSEは特別に思っていました。

  

そして、このデザインを手がけたのが建築家の岡部 憲明氏です。

岡部氏はVSE以外のロマンスカーのデザインも手掛けているそうですが、建築家が車両をデザインすると他にはない特徴があるような気がするのと同時に、住宅設計に通じるものがあると思っています。

  

「VSE」の引退理由については車両の経年劣化や主要機器の更新が困難になるとのことのようですが、

海老名のロマンスカーミュージアムで再び会えることを楽しみに・・・・。