南足柄市T様邸の、大工さん工事が完了しました。
大工のMさんお疲れ様です。工事の最終日に、このブログ用にMさんの写真掲載をお願いしましたが、ファンが付いたらオレの奥さんがヤキモチ焼くから、と粋にかわされました。
工事の初期、柱や梁の構造体のみの時期に、構造体はそのプリミティブな力強さをぼくに感じさせます。そしてその力強さは(これは理論的に説明できないのですが)、にぎやかさを伴うのです。もしかしたらまだ厳格な寸法の空間の定まらない構成物たちが放つ、空間の可能性への渇望、あるいは、仕上工程に進めば進むほど凛とした空間となるようとした祈祷。
そういった声ならぬ声を、感じているという事かもしれません。
写真でも少し、骨組みと、完成間際の印象の違いを感じます。
時間が、静寂に至ろうとするような。